ニキビ ケミカルピーリング

ニキビ治療はいろいろな方法がある!

今回は主に「ケミカルピーリング」を取り上げますが、ニキビの治療法には以下のような方法もあります。内服薬の使用、外用薬の使用、施術法があり、それぞれ保険適用と保険適用外にわけられます。複数の方法が用いられることもあります。

「ケミカルピーリング」は保険適用外の施術方法になります。

1 内服薬

1)保険適用…抗菌薬(ロキシスロマイシン、ファロペネム、セフロキシム、レボフロキサシン、トスフロキサシン、スパルフロキサシンなど)、漢方薬

2)保険適用外…イソトレチノイン(アキュテイン)、低用量ピル、メトロニダゾール(フラジールR)、ジアフェニルスルホン(レクチゾールR)

2 外用薬

1)保険適用…クリンダマイシン、ナジフロキサシン、アダパレン(ディフェリンR)、ベンゾイルパーオキサイド(BPO)

2)保険適用外…アゼライン酸

3 施術法

1)保険適用…面皰(めんぽう)圧出法

2)保険適用外…ケミカルピーリング、レーザー、光線力学的療法(PDT)、フラクショナルレーザー

「ケミカルピーリング」について

ケミカルピーリングは、内服薬では治りきらない重症なニキビや瘢痕(ニキビ跡)の治療に有効とされています。

ケミカルピーリングは皮膚に化学物質を塗ることで、皮膚の表面(特に角層)を均一に剥離させ、表皮のターンオーバーを促進させ皮膚再生を促す方法です。

ニキビ 診療
皮膚の角層とは、皮膚のいちばん外側にある層で角質層とも言われます。角層は薄く約0.02mmです。

この部分は皮膚のバリア機能として働いています。

紫外線の影響や物理的な刺激、化学的な刺激から肌を守っています。角質内に存在するセラミドという成分が水分を保つなど、肌の保湿もしています。

ケミカルピーリングは主にこの角層~基底層の間に働きかけますが、二次的に真皮の細胞にも影響を与えることで、変性した皮膚を改善しようとするものです。

使用する薬剤はグリコール酸やサリチル酸などが合併症が少なく、日本人向けと考えられています。
ニキビ

グリコール酸ピーリング

グリコール酸とは…天然に存在する有機酸で,αーヒドロキシ酸に属します。角質の代謝の亢進、真皮の弾性繊維を増加させると言われています。使用濃度は顔面で、主に15~30%が使用されます。

グリコール酸ピーリングの場合、術後の発赤、乾燥、熱感は2~3時間から1日程度認められるといわれます。ニキビが壊れるのを誘発し3~7日間は肌が過敏に状態になります。

そのため、美白化粧品やスクラブ剤の使用、プール、温泉、サウナ、パーマ、髭剃りなどは5~7日は避けなければなりません。

2~4週間ごとに治療に通い、自宅でのケアが必要になります。

サリチル酸ピーリング

脂溶性と角質溶解作用を利用したピーリングで、グリコール酸ピーリングより皮膚の深いところまで達します。瘢痕(ニキビ跡)治療に用いられることが多いです。

サリチル酸ピーリングの場合、術後1~2日程度、皮膚の緊張やこわばり感があります。2~4日後には茶色のかさぶたができ7~10日にかけて剥がれてきます。

1週間はお化粧ができません。ノンアルコールの刺激の少ない化粧水、保湿剤、UVケアクリームの使用のみとなります。(化粧水等の使用は医師と要相談)

どのくらいの期間、治療に通えばいいの?

瘢痕(ニキビ跡)治療では、1カ月間隔で3~6回程度治療に通う必要があります。

ケミカルピーリングは自費診療(自由診療)扱いというデメリットがあるものの、皮膚の状態にあわせ、部位ごとに、より細かな治療ができるメリットがあります。

なお、使用する薬剤やその濃度、作用時間などはひとりひとりにあわせたオーダーメイドになります。